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113
題名
Title
漆およびカシューの塗料成分に関する研究
掲載文献名
Publication title
塗装工学 Vol.16 No.9 p338-344
発行所
Publisher
日本塗装技術協会
発行年
Publish Date
1981
分類
Type
報文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
橋本修・井上嘉幸
概要
Summary
ウルシオールの構造が明確にされた1950年代は、クロマトグラフィーその他の機器分析法が、まだ、十分に発展していない時期である。そのため、ウルシおよびカシューの塗料成分、とくにウルシオールとガルダノールについて、機器分析による再検討が必要と考えられ、これらについて検討した。すなわち、不定根、ウルシノキの根、ウルシおよびカシュー原液について、ウルシオールおよびガルダノールの含有量を比較し、また、不定根、ウルシノキの根およびウルシについて、ウルシオール5成分の含有量を検討し、さらに、不定根、ウルシおよびカシュー原液についてガルダノール5成分の含有量を調べた。ウルシオール成分を検討し、従来、知られていないオレフィン成分、3-(8',11',14'-ペンタデカトリエル)-カテコールを明らかにした。この化合物は、1920年代に真島により、その存在が主張されたが、Dawsonらによって否定され、一般に容認されなかった化合物で、その存在を明確にした。また、ウルシから新たに分離したガルダノールについて、4成分のほかに、オレフィン成分として、新化合物3-(8',11',13'-ペンタデカトリエル)-フェノールを明らかにした。これらの成果は、ウルシノキの組織培養による生産方
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