年1~2回の研究発表討論会を開催しています。
講演後の質疑応答の時間を十分にとり、テーマに対する討論を深めています。

第39回研究発表討論会2024年7月3日(土) ZOOMにて

1
「能登半島地震から半年、輪島の今とこれからを考える」
輪島キリモト代表 桐本泰一
漆芸家 スザーン・ロス
2
「(株)小西美術工藝社の浄法寺でのウルシ植栽・育成・採取の活動」
(株)小西美術工藝社  福田達胤

第38回研究発表討論会 2023年9月9日(土) ZOOMにて

1
「漆の焼き付けと商品開発への応用」
Ki-urushi工房 木下稔夫
2
「ウルシ林の造成・保育技術の高度化のための実証的研究」
岩手大学農学部  真坂一彦

第37回 2022年7月23日(土)Zoomにて

1
「ウルシ材の基本的性質および生物劣化抵抗性」
京都大学農学研究科 谷口柚香
2
「ウルシの培養細胞株化に挑戦する」
摂南大学農学部  石崎陽子
3
「佐治漆の現在と活用」
佐治漆研究会 橋谷田岩男

第36回 2021年10月10日(日)Zoomにて

1
「漆を科学する会のあらたなHPについて」
創作家 星野ロビン
2
「養生搔きの有用性と周辺の問題」
NPO法人壱木呂の会 本間幸夫

第35回 2019年8月30日(金)京都市産業技術研究所

1
「近世江戸における漆塗り位牌の材質・制作技法に関する基礎的研究」
早稲田大学
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都築由理子
2
「鉄黒漆の開始時期 ~文化財伝世品を分析・観察して~」
京都造形芸術大学(現京都芸術大学)
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岡田文男
3
「国産漆のいまを考える」
「文化財を支える技術と漆」
文化庁文化財第一課工芸技術部門
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原 唯 
「浄法寺漆産地と浄法寺漆のいま」
岩手県工業技術センター
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小林正信 

第34回 30周年記念講演会 2018年9月21日(金)・22日(土)12:00 メルパルク京都

第1セッション 「この30年、会員からその活動や成果を聞く」

1
漆の採取地調査から見えたこと 
前神奈川県工芸技術所
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林保美
2
「漆をバルクとして捉える」
漆粘土の開発 
福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター
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渡部修
サスティーモの開発 
東京都立産業技術研究センター
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木下稔夫
3
歴史的な漆器を科学分析する 
明治大学名名誉教授
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宮腰哲雄
4
漆の抗菌性を考える 
金沢工業大学名誉教授
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小川俊夫
5
酵素反応型塗料を開発する 
京都市産業技術研究所
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安藤信幸

第2セッション 「漆を科学する視点を考える」

1
ウルシの木の分子生物学 
京都府立大学
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椎名隆 
2
文化財漆工品を観察する 
京都造形芸術大学
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岡田文男
3
塗料工学として漆を見る 
京都市産業技術研究所
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大藪泰

第3セッション 「最近の動きを知る」

1
文化財漆工品の修復に科学を活かす 
金沢大学
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神谷嘉美
2
漆の改質 
京都市産業技術研究所
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橘洋一
3
漆が固まる機構をバイオの視点から考える 
京都工芸繊維大学
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北島佐紀人

第4セッション 「漆を科学する会のこれからを語ろう」

岐阜県工業技術研究所
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村田明宏
(株)堤淺吉漆店
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堤卓也
NPO法人丹波漆
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山内耕祐
金沢大学
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神谷嘉美
漆芸表悦 漆芸家
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三木啓樂
京都市産業技術研究所
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橘洋一

1991年より、国内外のウルシ植栽地を調査しました。現地で樹液をサンプリングし、その組成や物性値を分析してきました。
国内では、岩手県浄法寺、茨城県大子等6か所の調査を行いました。
海外では、中国7か所(城口、竹渓等)、ベトナム(フートー)、台湾(埔里)、韓国(原州)、ミャンマー(ピンマナ)各1か所の調査を行いました。

漆の科学を中心とした学協会報文・資料や書籍等約1000の文献を収集し、ホームページにて公開しています。定期的に修正・補足や追加を行い、その充実を図っています。
おそらく漆の科学における最古の文献である
「S.Ishimatu : Memoirs of Manchester Literary and Philosophical Soc., 3,249(1882)」
や漆の科学における最古の成書である真島利行著
「LINTERSUCHUGEN üBER DEN JAPANLACK:Maruzen and Co.Ltd.(1924)」、
さらには漆かぶれを初めて解明した文献
「Mason,H,S : Nature 175,771(1955)」
等も収蔵しています。

文献データベース
「漆 -その科学と実技」
小田圭昭、寺田晁、阿佐見徹、大藪泰 共 著(1999)
10周年記念誌
(1998)
20周年記念誌
(2008)
30周年記念誌
(2018)
「塗装技術」(2019年3月号)
特集「漆を科学する会」の30周年の軌跡と今後の展望
「漆植栽地 漆樹と採取方法 ~日本~中国~ベトナム~韓国~台湾」
(2004) 完売
「漆の可能性を探る12章」
(2018) 完売
函館英国代理領事による日本の漆器産業報告書
「John James Quin : Report by Her Majesty’s Acting
Consul Hakodate of the Lacquer Industry of Japan(1882)」
(2012) 工藝素材研究所主宰  北川美穂訳 
「漆液滲出の観察」
DVD (1996)完売

不定期ですが、2001年より「うるしNEWS」を発行しています。これまで25回発行し、会員に配布すると同時に、ホームページにて公開しています。

過去の回を見る

「京都市・山本文二郎漆科学研究助成」の審査を行っています。平成6年(1994年)より毎年助成事業を審査し、国内外の漆の科学に関わる研究に対して、研究費等の助成を行っています。令和3年度第28回(2021年)以降の研究助成は以下のとおりです。

研究費助成 令和5年度

漆液の内樹皮から滲出における量と質の時期的変化および、漆液から検出される微生物
と漆の発酵
京都大学 農学研究科 森林科学専攻 二社谷 悠太

研究費助成 令和4年度

ウルシオールインビトロ生産に向けた安定培養系の作出と組織学的研究
摂南大学 農学部 石崎 陽子
ウルシ林の造成・保育技術の高度化のための実証研究
岩手大学 農学部 真坂 一彦
ウルシ滲出量に関する生態学的研究
京都大学 農学研究科 檀浦 正子

研究費助成 令和3年度

日本産ウルシ培養細胞株樹立とウルシオールインビトロ生産のための基盤技術整備
摂南大学 農学部 石崎 陽子
衰退した佐治漆の復活を目的とした実用化研究
佐治漆研究会 山本 達夫
フェノール類の酸化重合による機能性ポリフェノールの合成
大阪工業大学 工学部 外波 弘之

研究者育成

「ラオス人民民主共和国ルアンパバーン県ルアンパバーン郡ルアンパバーン世界遺産地区ルアンパバーン世界遺産地内国立王宮博物館仏像制作修復工房での仏像制作修復」
身延山大学 国際日蓮学研究所研究生 鈴木義孝
また、研究成果普及の助成に対しては、成果普及の資料や書籍等を会員に無料で配布している。近年では以下の書籍に対して助成しました。
函館英国代理領事による日本の漆器産業報告書
「John James Quin : Report by Her Majesty’s Acting Consul Hakodate of the Lacquer Industry of Japan(1882)」
(2012) 工藝素材研究所主宰  北川美穂訳 
「うるしの科学」共立出版
(2014) 金沢工業大学名誉教授 小川俊夫