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題名
Title

漆器の品質向上に関する研究(第5報)漆膜の光に対する劣化防止

掲載文献名
Publication title
石川工試研究報告 No.32 p.25-29
発行所
Publisher
石川県工業試験場
発行年
Publish Date
1984
分類
Type
研究報告
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
市川太刀雄
概要
Summary

各産地の漆に紫外線吸収剤、酸化防止剤、タンニン酸、染料、油脂などを添加し、紫外線照射後、光沢、色差、透けの変化を測定した結果、次の事が判明した。(1)日本産透つや漆は、紫外線による光沢の変化はなかった。しかし、中国産漆は徐々に低下した。(2)透つや漆の透け現象は、紫外線により急速に変化した。(3)黒つや漆は、日本産のものと中国産の竹渓、建始が紫外線照射時間100h経過後の光沢残存率が90%以上と良い値を示した。色差(ΔΕ)の変化は0.5~1.5以内で変色は少ない。(4)紫外線吸収剤と酸化防止剤については効果のある薬剤が確認された。また、タンニン酸の添加量は2%が良かった。(5)油脂添加量は、多くなるにつれ光沢が保持されるが、逆に変色が大きかった。

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