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題名
Title

塗膜および漆膜の適性乾燥条件

掲載文献名
Publication title
神奈川県家具指導センター研究報告 No.15 p.1-5
発行所
Publisher
神奈川県家具指導センター
発行年
Publish Date
1986
分類
Type
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
西条博之、山口慶治
概要
Summary

塗膜の硬化過程での特性を粘弾性測定から求め、各塗料について適性硬化条件設定のために必要な温度範囲の検討、および下地処理と漆の乾燥性の関係や漆膜の色の経時変化について促進試験で行い、次の結果を得た。①NCは塗膜形成機構が溶剤蒸発によって進むので、温度条件が影響してくる。実験の温度条件範囲(30℃、40℃)から比較すると、塗膜硬化過程における物性変化の相違は小さく、近似の傾向がみられた。②AAやPUのような合成樹脂塗料では、樹脂の反応により硬化が進むので、温度条件が影響してくる。実験の温度条件範囲(AAが30、50℃、PUで40、60℃)からみると、温度が高くなるのにともない、硬化過程での物性変化(粘弾性)がみられる。それは振動周期の低下および対数減衰率の増大としてあらわれる。③漆の乾燥性におよぼす下地処理(着色や下塗り)の影響では、十分乾燥した後で塗布すれば影響はなく、3~4時間程度と比較的短時間で乾燥する。この場合、温・湿度範囲は25~30℃、75~80%が効果的であった。④漆膜の色の経時変化を促進試験(フェードメーター試験)で行い、含有水分(30%、50%)の相違を比べると、水分の多い場合でわずかに変化が

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