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題名
Title

漆の透明性に及ぼす硬化条件の影響

掲載文献名
Publication title
色材協会誌 VOL.60 No.2 p94-99
発行所
Publisher
色材協会
発行年
Publish Date
1987
分類
Type
研究報告
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
大薮泰、阿佐見徹
概要
Summary

現場における漆塗りの見地に立ち、漆膜の透明性におよぼす硬化条件の影響を明らかにする目的でじっけんをおこなった。スグロメ漆を試料とし、種々の硬化条件(温度:20・30℃ 湿度:60~98%RH)で24時間硬化させ、その後硬化膜を北窓自然光に90日間放置した。以上の経時変化についてIR分析や分光透過率測定を行った。   (1)高湿条件下で硬化した漆膜は低湿のそれに比べ、ウルシオールキノンやキノン重合物が多く生成されたため透明性の悪い膜になった。              (2)北窓自然光に放置した漆膜はウルシオールキノンが徐々に消費され、そのため次第に透明性は向上した。しかし透明性の向上が落ち着く90日後においても硬化条件による違いによる差は残った。            (3)乾燥時間(RCI型乾燥時間測定機による)と透明性の関係において、乾燥時間の増加にともない透明性は上昇し、そしてある乾燥時間を越えるとほぼ一定になった。表1、図8

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