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題名
Title

漆関連物質の合成

掲載文献名
Publication title
工業化学雑誌 Vol.64 No.9 p1629-1633
発行所
Publisher
発行年
Publish Date
1961
分類
Type
報文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
桑田勉・熊野谿従・風間清治
概要
Summary

天然漆の増量剤として用いうるウルシオール関連物質を合成する目的で、カテコール核に長鎖不飽和基を付加する反応について検討した。反応生成物は天然漆に混合して塗布し、塗膜の常温における乾燥性からラッカーゼに対する活性を調べた。また結果のよいものについては、天然漆10部に対し、6部の割合で加え、そのすぐろめ化物の常温乾燥膜の物性を「ねじり振動法」によって測定し、増量剤として天然漆に加えた場合の漆膜特性に及ぼす影響を調べた。活性白土を触媒とするカテコールと、アマニ油脂肪酸の付加反応では、脂肪酸の重合による二重結合の減少が著しかったが、付加物のアリルエステルは増量剤としてよい結果を与えた。プロトカテキュ酸またはホモプロテカテキュ酸とアマニ油アルコールとのエステル、およびプロトカテキュ酸-アマニ油脂肪酸混酸基グリセリドは、高温無触媒反応で二重結合の減少がほとんどなく、高収率で得られ、増量剤として極めてすぐれたものであることが確認された。

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