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271
題名
Title
漆の透明性に及ぼす加熱の影響
掲載文献名
Publication title
京都市工業試験場研究報告 VOL.16 p66-71
発行所
Publisher
京都市工業試験場
発行年
Publish Date
1988
分類
Type
研究報告
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
大薮泰、阿佐見徹
概要
Summary
漆膜の透明性の向上を目的にスグロメ漆硬化膜を40~140℃に加熱しその分光透過率を測定して漆膜の透過性に及ぼす加熱の影響について検討した。 その結果、通常北窓自然光では90日、紫外線照射では96時間(いずれも漆膜の透明性の向上が安定する時間)必要とする透明性の向上にための条件を100℃前後で数時間加熱することにより、ほぼ同程度まで促進できることがわかった。この時の膜をIR分析したところ、加熱膜は北窓自然光90日放置膜や紫外線96時間照射膜に比べ、993cm-1のウルシオール側鎖の共役トリエンの吸収が残存しており、1722cm-1の C=O が少ない。さらに加熱を延長し共役トリエンの吸収が他の2試料と同程度(144時間)になったときの C=O 吸収をみると他の試料に比べ小さく酸化の割合が少なく、漆膜の状態としては良好であると考えられる。表1、図6
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