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題名
Title
漆に関する研究 (第1報) ビルマ産漆と日本産漆の比較
掲載文献名
Publication title
日本農芸化学誌 VOL.36 6号 p526-531
発行所
Publisher
日本農芸化学会
発行年
Publish Date
1962
分類
Type
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
小田圭昭・石田太一・本田幸一郎
概要
Summary
(1)ビルマ産漆、日本産漆よりラッカーゼを分離し、その最適pH、基質特異性を比較した。最適pHはビルマ産ラッカーゼはpH4.5、日本産ラッカーゼはpH6.5と異なっているが、基質特異性には大きな差はなかった。 (2)ビルマ産漆、日本産漆のアセトン粉末の量、ラッカーゼ活性、窒素含有を比較した。ビルマ産漆のアセトン粉末の含量は日本産漆の約1/2、ラッカーゼ活性は約1/5、窒素含量は約2倍であった。 (3)供試生漆より分離したチチオール、ウルシオールを接触還元した場合の水素吸収量を比較し、チチオールはウルシオールの約1/2であることを認めた。 (4)ビルマ産漆に日本産漆、ビルマ産漆より分離したアセトン粉末、加熱アセトン粉末及びラッカーゼ溶液を加え、乾燥性に及ぼす影響をしらべ、ビルマ産漆の乾燥のおそいのは主としてラッカーゼ活性の低いことによるが、アセトン粉末の量の少ないことも乾燥性に相当の影響を与えていることを認めた。しかし、フェノール性成分の差違による影響はほとんど認められなかった。
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