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題名
Title

漆に関する研究 (第2報)漆ガム質について(その1)

掲載文献名
Publication title
日本農芸化学誌 VOL.37 3号 p132-136
発行所
Publisher
日本農芸化学会
発行年
Publish Date
1963
分類
Type
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
小田圭昭・神戸保・本田幸一郎
概要
Summary

(1)日本産、ビルマ産両漆よりそれぞれ粗ガム質を分離し、その完全酸加水分解物のイオン交換クロマトグラフィーを行い、糖成分の検索を行った。日本産漆ガム質からガラクトース、アラビノース、キシロース、ラムノース、ガラクチュロン酸、グルキュロン酸を検出した。ビルマ産漆ガム質からはガラクトース、アラビノース、キシロース、ラムノースを検出したが、ウロン酸は認めることができなかった。両粗ガム質ともアミノ糖の存在が認められた。   (2)日本産漆粗ガム質のアルコール分割を行い、A、B、C、Dの4分割を得た。そのうち電気泳動的に比較的均一と思われる分割BをさらにFehling液を用いて分割し、Fehling液溶性割分Bsを得る。Bsは電気泳動的に均一と考えられる。   (3)分割Bsの完全酸加水分解物について糖成分の検索、定量を行い、ガラクトース41.2%、ガラクチュロン酸40%、グルキュロン酸7%から成ることを認めた。なお他に0.27%の窒素が含まれているが、少なくともその一部はアミノ糖であろうと考えられる。

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