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題名
Title

高品質漆器の開発のための国産漆の活用に関する研究Ⅱ

掲載文献名
Publication title
"岩手県工業試験場報告,32(1990) "
発行所
Publisher
岩手県工業試験場
発行年
Publish Date
1990
分類
Type
研究報告
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
町田俊一,高橋勇介
概要
Summary

本研究では,前年度の県産生漆の精製加工技術の確立に関する研究に引き続き,精製加工終了点の客観化を目的として,精製加工(くろめ)の終了点に関する伝統的な経験則の検証を,漆液の液温,粘度,残存水分量の3要素の挙動測定により実施した。 その結果,経験上,精製加工の終了点と認識される時点で,液温,残存水分量の状態が経験則と一致していることが判明した。すなわち,漆液の液温が終了直前に急激に上昇し,その時の残存水分量が3%前後であり,粘度が一時的に低下するという現象を終了付近の漆液の特性として有することである。 また,精製加工終了点の客観化と同時に,精製加工による県産生漆の粘度向上の検討も実施し,漆液を加熱する以前に撹拌作業のみを行うことにより粘度の大幅な向上が図れることが判明した。

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