木材塗装におけるキトサン処理の効果

木材に対してキトサンを塗布した場合における表面処理剤としての機能について検討した。検討項目としては，キトサン処理による均一着色の効果，静電塗装における効果，リフティング及びブリーティング防止効果で，キトサンの耐溶剤性，造膜性に優れていること凝集機能，保水性，カチリオン性といった特性を生かした用途開発を目的としたものである。その結果，均一着色の効果では，造膜性と耐溶剤性に優れていることから着色剤の浸透むらを抑えることから，均一着色が極めて良好であった。静電塗装における効果では，無処理により塗料の塗着率向上した。リフティングおよびブリーティング防止効果では，市販のリフティング防止剤より優れていることがわかった。