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題名
Title
漆塗膜に関する研究(第3報)漆塗膜の硬化および劣化過程の赤外吸収スペクトル変化および漆工品保存に関する考察
掲載文献名
Publication title
色材協会誌 Vol.46 p420-428
発行所
Publisher
色材協会
発行年
Publish Date
1973
分類
Type
報文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
見城敏子
概要
Summary
漆の初期重合過程においてウルシオールがラッカーゼの作用でまずウルシオールキノンに変化するが、生成したウルシオールキノンが極めて反応性に富むので、共存するウルシオールと反応して二量体を生成することが明らかにされているが、それ以後の重合過程は明らかでない点が多い。本研究はポリエチレンサンドイッチ法により、種々の湿度下における漆塗膜の赤外線吸収スペクトルの変化を測定し、側鎖の酸化重合が起こる前に、ウルシオール二量体とウルシオールキノンとの高次重合体が生成することを示し、この過程が漆塗膜独特の硬化段階であることを明らかにした。また酸素不足の場合の塗膜の重合状態および紫外線による漆塗膜の劣化における湿度の影響を検討した。これらの結果から漆塗膜の硬化並びに劣化が高湿度で促進されることが明らかになった。
データベースに収録されている文献は京都市産業技術研究所 工芸漆チームが管理しています
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