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題名
Title

漆塗膜に関する研究(第7報)漆塗膜の硬化に及ぼす油変性アルキド樹脂の影響

掲載文献名
Publication title
色材協会誌 Vol.49 p605-611
発行所
Publisher
色材協会
発行年
Publish Date
1976
分類
Type
報文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
見城敏子・三原一幸
概要
Summary

漆にヒマシ油,ヤシ油,大豆油,脱水ヒマシ油,サフラワー油,アマニ油等を用いて作った油変性アルキド樹脂を混入した塗膜について研究をし,次のことを知り得た。(1)漆に油変性アルキド樹脂を混入すると著しく乾燥速度は低下するが,不乾性もしくは半乾性油変性のものの方が,乾性油変性のアルキド樹脂よりも乾燥性がよいという特異性を見いだした。(2)油長80%の大豆油変性アルキド樹脂を漆に対し20%混入した塗膜の動的粘弾性E’は,漆のみのものとほぼ同一の物性であったが,他の油変性アルキド樹脂ではいずれも低下した。Tgはいずれの場合も約30℃の低下がみられた。(3)熱分析を,DTA,DTGについて行った結果,漆のみの塗膜では,50,125,280,390℃の4点で発熱,440℃で吸熱がみられた。DTGからは390℃で最も激しい酸化分解が行われる。油変性アルキドじゅしがこんにゅうされると,280℃をピークとする発熱が大で,漆のみの390℃とは異なっている。DTGの結果は420℃前後で激しい酸化分解が生じるが,サフラワー油変性のみは異なった様相を示した。100,145,

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