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題名
Title
漆液の酵素重合による経時変化
掲載文献名
Publication title
第17回塗料・塗装研究発表会 講演予稿集 P98 (2001)
発行所
Publisher
発行年
Publish Date
2001
分類
Type
講演予稿
言語
Language
所蔵者
Location
著者
Author
神谷 幸男,木村 徹,宮腰 哲雄,永瀬 喜助
概要
Summary
漆液は,ウルシオールモノマーが酵素酸化でダイマーやオリゴマーを生成する反応と,その後に起こるオレフィン部分の自動酸化による2段階の重合で,頑固な塗膜を形成する(Scheme)。そして,その塗膜は耐久性において一般の合成塗料よりすぐれた性質を有している。酵素的な重合は,漆液中に含まれるラッカーゼが空気中の酸素を必要とするため,湿度の高い状態で効率よく進行する。漆塗料は第一段階の酵素重合反応で高湿度の環境が必要となり,工業的なライン塗装に利用するのは困難である。そこで我々は,低湿度の自然状態でも乾燥可能な漆塗料の開発を目標にして研究を行った。本研究では恒温恒室乾燥器中の漆液の硬化過程を追跡するために,漆液中のウルシオール成分の経時重合変化をGPCやIRスペクトルを用いて分析した。
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