#
703
題名
Title

柿渋と天然物成分の防腐効力

掲載文献名
Publication title
第19回日本木材加工技術協会大会.P14.78-79
発行所
Publisher
発行年
Publish Date
分類
Type
講演要旨
言語
Language
所蔵者
Location
著者
Author
金塚康浩,宮腰哲雄,桃原郁夫,山本幸一
概要
Summary

日本における柿渋の歴史は古く,番傘,提灯,型紙,紙衣,染色工芸品,漆器の下地,魚網,醸造用木桶,家具,建物などに防水剤や防腐剤として使用されてきた。戦後は合成樹脂塗料の開発によって需要が減退したが,最近ではシックハウス症候群や生活環境における揮発性有機化合物(VOC)の問題が指摘されるようになり,エコロジカルな天然塗料として見直される動向にある。柿渋はシブオールを主成分とするタンニンであり,これまでに木材防腐効力があることが報告されている。これによると柿渋は褐色腐朽に対して防腐効果を持つが,流水による溶脱処理により効果が減少する。白色及び軟腐朽菌類による木材腐朽は柿渋の影響をあまり受けない。本テーマでは,柿渋と天然物成分を組み合わせることにより,オオウズラタケ,カワラタケ双方に対する防腐効力を有する組成物を見出す事を目的とする。

データベースに収録されている文献は京都市産業技術研究所 工芸漆チームが管理しています
閲覧を希望される方はメールにお問い合わせください