#
716
題名
Title
黒漆膜、および黒合成樹脂塗装膜の質感と表面反射特性の関係
掲載文献名
Publication title
日本色彩学会誌 26(4)2002
発行所
Publisher
発行年
Publish Date
2002
分類
Type
論文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
李 ○貞,佐藤昌子,阿佐見 徹,大藪 泰,富永昌治
概要
Summary
本研究は黒漆膜と黒合成樹脂塗膜を用い,それらの間にはどのような質感の違いがあるのかを明らかにすることを目的としている。ロイロ仕上げの漆膜と,カシュー,カシュー磨き,ポリウレタン,アクリルラッカー,アクリルラッカー磨きなどの漆類似合成樹脂塗膜との比較から,塗作業に関わる職人の目を通してみた質感評価と表面反射特性との関係について検討した。「深み感」「むっくり感」「あたたかみ感」「高級感」「黒み感」「つや感」の質的評価項目に対する試料の順位実験から経験による被験者群間での質感評価の違い,質感項目間の関係について明らかにした。漆に最も類似した質感を有する材料は,カシュー磨き試料であり,光学的反射特性も他の試料に比較して類似性が高いことが明らかになった。しかし,漆は最も複雑な反射特性を有することも明らかになり,それは漆工程における塗漆膜形成の複雑さに起因することが推定された。
データベースに収録されている文献は京都市産業技術研究所 工芸漆チームが管理しています
閲覧を希望される方はメールにお問い合わせください
閲覧を希望される方はメールにお問い合わせください