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題名
Title

由来の異なる2種のラッカーゼによる合成ウルシオール類似物の硬化

掲載文献名
Publication title
京都市産業技術研究所工業技術センター No.32
発行所
Publisher
京都市産業技術研究所工業技術センター
発行年
Publish Date
2004
分類
Type
研究報告
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市産業技術研究所
著者
Author
安藤信幸,大薮泰,辻本敬,宇山浩,小林四郎
概要
Summary

3,4-ジヒドロキシフェニルメタノールとリノール酸をリパーゼ触媒下で反応させて得られたウルシオール類似物にタンパク質加水分解物を添加し,2種のラッカーゼ,Pycnopourus coccinus(ヒイロタケ)由来のラッカーゼ及びMyceliophthora由来のラッカーゼを用いて,それぞれ膜を形成し,その物性を検討した。ヒイロタケ由来のラッカーゼを用いた系において,ラッカーゼの添加量がウルシオール類似物1gに対し170.5~339.5unitで実用的な膜が得られた。また,硬化反応においては,ラッカーゼ触媒による酸化後も側鎖の酸化重合が進行し,架橋反応が行われていることが確認された。一方,Myceliophthora由来のラッカーゼを用い系においては,すべての試料が硬化不十分で実用的な膜が得られなかった。今回の実験においては,ヒイロタケ由来のラッカーゼのほうがMyceliophthora由来のラッカーゼより,用いたウルシオール類似物に対する酸化能力が高く,得られた塗膜は実用的な物性を持っていた。

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