#
773
題名
Title

含ケイ素ハイブリッド漆によるノンクロム型防錆塗料の研究

掲載文献名
Publication title
防錆管理12
発行所
Publisher
防錆管理
発行年
Publish Date
2003
分類
Type
報文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市産業技術研究所
著者
Author
永瀬喜助,本多貴之,石村敬久,岸直矢,宮腰哲雄
概要
Summary

鉄鋼材の高度な防錆処理には,鉄のイオン化を犠牲陽極の生成によって防止する方法や,クロム化合物の脱水反応によるクロミウムクロメートの形成法がとられ,亜鉛やクロムなどの使用が主流になってきた。しかし6価クロムの有害性が社会問題となり,ノンクロム化の技術開発が求められるようになった。また欧州では環境対策の一環として有害物質を排出させないELV規制の施行を決定しているが,これに対応する抜本的な技術は見出されていない。このような背景の中で,汚染源となる物質を使用しない防錆処理法の確立は急を要する重要な課題であると考えられる。自然系塗料の代表として知られる天然漆は,ウルシオールの酵素重合と自動酸化反応による多湿的自然乾燥及びDiels-Alder反応による加熱乾燥で硬化し耐久性塗膜を形成する。また,ケイ素系のポリマーは,有機ー無機の分子複合体に関する研究開発がすすみ,環境対応型の工業材料として用途を拡大ちるるある。本研究では環境にやさしい漆液と有機ケイ素化合物の反応による含ケイ素ハイブリッド漆をバインダーとする防錆塗料の検討を行ったので報告する。

データベースに収録されている文献は京都市産業技術研究所 工芸漆チームが管理しています
閲覧を希望される方はメールにお問い合わせください