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題名
Title

漆器に用いられる主要な下地法強度比較

掲載文献名
Publication title
デザイン学研究 BULLETIN OF JSSD Vol.50 No.3
発行所
Publisher
デザイン学研究
発行年
Publish Date
2003
分類
Type
研究論文
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市産業技術研究所
著者
Author
町田俊一
概要
Summary

浄法寺漆器の復興にあたっては,実質的な技術課題は下地加工と塗装技術である。漆器生産技術の中でも,下地加工は漆器の強度を左右する重要な工程で,技術習得にも長い時間がかかると言われている。また,下地加工の意味は,素地の凹凸を埋めて,柔らかい木部の上に硬い塗膜層を形成し,強度を確保すること,断熱性を向上させることであると言われている。製造技術を新たに再修得しなければならなかった浄法寺漆器にとって,高度な技術は,時間とコストの増加を招く。そこで,日常品に適した下地法を採用するため,現在我国の主要な漆器に用いられている8種類の下地について手間と,強度の比較検討を行った。その結果,蒔地法,塗り重ね法が高い強度を発揮することが判明し,更にこれらの下地は技術習得が容易に行えることが判明した。

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