#
788
題名
Title
漆芸技法に用いられる金属への文化財燻蒸薬剤の残留影響評価 -臭化メチル・酸化エチレン製剤の影響-
掲載文献名
Publication title
保存科学,No.45,187
発行所
Publisher
発行年
Publish Date
2006
分類
Type
資料
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市産業技術研究所
著者
Author
神谷嘉美,加藤 寛,佐野千絵
概要
Summary
2004年末をもって臭化メチルは生産中止となり,1960年頃から文化財燻蒸に頻繁に用いられていた臭化メチル・酸化エチレン製剤(商品名エキボン)も使用されない状況となった。 臭化メチル全廃を迎えた今,ガス燻蒸による代替薬剤の各種材料への影響についての検討が急務である。しかし同時に,過去の燻蒸による文化財への影響を評価することも重要であり,燻蒸に依存した近年の生物被害対策のについて評価すべき時期と言えよう。臭化メチル製剤による被害実例については,写真など硫黄を含む試料について影響がありメルカプタン臭がつく,動植物資料のDNA損傷が起こるなどがある。しかし,一部の漆工芸修復家から漆工芸品の金属部分のさび方が近年おかしい,との指摘があり,原因の解明とともに今後の修復手法についての検討を始めている現状である。 本報告は,文化財燻蒸薬剤の残留影響を評価する目的で,漆芸技法に用いられる金属への臭化メチル・酸化エチレン製剤の影響を検討したので報告する。
データベースに収録されている文献は京都市産業技術研究所 工芸漆チームが管理しています
閲覧を希望される方はメールにお問い合わせください
閲覧を希望される方はメールにお問い合わせください