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題名
Title

透漆の経時色変化試験(第1報)透漆塗膜の水銀ランプ照射による色変化試験

掲載文献名
Publication title
京都市工業試験場研究報告 No.6 p90-95
発行所
Publisher
京都市工業試験場
発行年
Publish Date
1978
分類
Type
研究報告
言語
Language
日本語
所蔵者
Location
京都市工業試験場
著者
Author
山内明・阿佐見徹・三木竹男
概要
Summary

透漆の代表的品種として,赤呂色漆,梨地漆,消朱合漆を選び,これを白色化粧板上に塗布し,一定期間放置後,Lab値を測色した。次に塗料用退色試験機の水銀ランプ照射時間による,それら塗膜の色変化を,Lab値測色により記録した。 L値の初期値は,赤呂色漆20.7,梨値漆17.9,消朱合漆14.9であった。照射により,いずれの試料もL値が増大し,40~60時間で・L値は,4.0~6.2に達した。その後,照射時間120~160時間までは,・Lが若干増大するが,さらにその後,320時間まで照射を続けても,L値の変化は見られない。 ab色度の初期値は,赤呂色漆(19.5,7.3)梨値漆(16.9,6.1)消朱合漆(13.7,5.7)であり,照射により100時間まではa,b共に増加し,それ以後は,b値はほぼ一定,a値は逆に減少した。 ・Eは,各透漆とも100~120時間が最大となり,以後は,逆に若干減少した。 使用試験機の水銀ランプ照度効果については,照射時間(x)と染色堅ろう度試験用ブルー・スケール各等級標準退色(y)との間に,y=3.322 logx-1.907の関係があることがわかった。

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